ヘナは天然の植物で脱色作用がありません。
そのため、白髪を染めることは可能ですが、黒髪を明るくすることはできません。
ただ、明るい髪をトーンダウンすることは可能です。
ここでは、ヘナを用いた髪の染まり方について詳しくみていきましょう。
1.ヘナの発色の原理
ヘナ染めは、ヘナを髪に塗り、しばらく放置して洗い流して完了という従来のヘアカラーの
概念とは少し異なります。
ヘナの特色は二次発色にあります。
ヘナ染めを行った後から色が定着するまでがヘナ染めの特色なのです。
注意しなくてはならないのが、ヘナ染め後はお湯洗いに限定すること。
石鹸シャンプーも色落ちの原因ですので使用しないでください。
石鹸のアルカリ成分が二次発色の妨げとなってしまいます。
2.白髪を黒髪にしたい方へ
通常のヘナでは白髪はオレンジ色に染まります。
黒髪に染めたい方におすすめなのが、マハラニインディゴです。
インディゴという言葉は聞いたことがあるでしょうか?
植物の名ですが、ここから藍色成分が抽出できます。
この成分が空気に触れ、酸素と結合することで藍色が発色されます。
つまり、髪に塗布している間は染色していません。
インディゴを洗い流した後、
湿った状態で空気に晒し酸化させることで髪に着色し、
髪を染めるというシステムなのです。
そのため、インディゴ染めは軽くお湯洗いをし、
ドライヤー乾燥させずに湿ったままのタオルを頭に巻いて1時間程度髪を乾かさないことが理想です。
途中で乾燥しそうになったら、蒸しタオルなどで保湿を続けます。
1時間後に綺麗に発色していればドライヤーで完全乾燥しても構いません。
3.重ねるごとに時短が叶う
最新のマハラニインディゴでは、藍色成分が過去最高値で豊富に含有されています。
過去のものでは塗布して1時間、乾燥に1時間とかかっていました。
しかし、最新のものは30分程度まで時間を短縮しても
染まり方は変わらないという結果が出ています。
なお、回数を重ねれば重ねるほど時間の短縮が可能ですので、
真っ黒でなくダークブラウンであれば10分前後のインディゴ時短染めが可能となりました。
ヘナ染めの一番のネックであった時間がこれほどまでに短縮されれば、他のヘアカラーと遜色ありません。
髪が痛んでいくヘアダイを使用するのか、
長い目で見て天然素材で髪にも肌にも優しいヘナ染めを選択するのか。
答えははっきり出ているのではないでしょうか?